プライベートジェット販売の世界市場は現在アメリカが最大で、次にヨーロッパと、ニーズは高まりつつあるものの、日本などのアジアや中米などはまだ発展途上にあるといえます。
プライベートジェットの販売は発注してから納品されるまでに2年~3年かかります。発注しても納品されるまでの間に資金が足りなくなってしまう人もいれば、すぐに使いたい人もいます。
そういったことから、National Aircraft Resale Association通称NARAといわれるプライベートジェットの中古機の販売市場もあります。
中古機であれば、購入したらすぐ使用することも可能なため、納品されるまでの間のスケジュールもたてやすく、新機よりも安く手に入ることもあり、とても便利だといえます。さらには未購入機の取引市場もあるようです。
ビジネスジェットのチャーター運航をしていた、1965年に設立したEJA(エグゼクティブ・ジェット・アビエーション)社は、1984年からフラクショナル・オーナーシップ事業を開始し、
すぐにプライベートジェットは普及し始めました。そして、EJA社のような運航会社が次々にアメリカにでき、プライベートジェットが大量に販売され始めたそうです。
フラクショナル・オーナーシップはプライベートジェットの新しい所有形態で、プライベートジェットの所有権を分割して販売し、そのプライベートジェットを購入すると所有者は所有比率に応じて飛行時間が割り当てられ、
飛行時間内であればいつでもプライベートジェットを使用できる権利を保証するというものです。今だと似たもので、カーシェアなんていうものがありますよね。
現在ではフラクショナル・オーナーシップは世界でも一般的なプライベートジェットの所有方法になっています。
|